今も就活を継続中の学生さんもいるでしょうが、ジョブエールで指導
した学生さんの体験記を通じて、今年の就活戦線を振り返ってみたい
と思います。
※具体的な社名や個人名は明かしません。
【メガバンクに内定したAさん】
今年、3大メガバンク(三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほフィナ
ンシャルグループ)は、新卒採用人数を昨年比で1000人(3行の合計)ほど
減らしました。率にして25%ダウンとなります。
日銀の超低金利政策で収益が悪化していること、IT化を進めて、人件費
を抑制していることなどが背景にあります。
この”狭き門”でも、メガバンクから内定を得たAさんの成功の秘訣は、
業界研究と会社比較を人一倍、しっかりやっていたこと。
業界研究では、「なぜ、低金利政策が行われているか」「それによって
銀行はどうして収益が悪化するか」を自分の言葉で話せるくらい新聞や
書籍を読みました。「フィンテック」や「ブロックチェーン」といった
金融IT用語もきちんと理解しました。
会社比較では、会社説明会は勿論、OB訪問や支店訪問をまめに行って、
自分の肌感覚で銀行のカラーの違いを感じ取っていました。
そして、もう一つ。メガバンクばかりを受験しなかったことも成功要因
として挙げられます。
仕事内容は勿論、融資業務のスケール、プロジェクトの関与の度合いなど、
同じ銀行でも、地方銀行、信託銀行、政府系銀行と比較することで、より
メガバンクの役割がはっきり意識できるようになりました。
このように幅広く金融業界を研究し、他行との明確な違いが分かるまで、
会社研究を深めたことがAさんがメガバンクから内定を得た理由でした。