悲喜こもごもの内定式

2015年春に入社予定の大学4年生や大学院生らに対する主要企業の採用内定が
10月1日正式に解禁され、全国各地で内定式が開かれました。

採用計画数が確保できず、内定式後もPN2014100101001229.-.-.CI0002[1]引き続き採用活動に取り組む企業もあれば、1ヶ月時期を遅らせて、内定式を実施することを決定した企業もあれば、内定式そのものを取り止めた企業もあるなど、悲喜こもごもです。

某人材会社によると、9月1日時点の内定率が78.1%に対して、7月1日時点では49.6%とのこと。
わずか2ヶ月余りで、内定率が30ポイント近くも跳ね上がったのは、就職スケジュール
を守った経団連企業が、8月1日の選考解禁後に一気に内定を出したためです。

しかし、こんなに短期間で選考が終了したとは考えられません。
実は選考解禁前に「面談会」、「座談会」と称して、企業は学生と接触していたのです。
また、「『内定(内々定)』はもらっていませんが、『合格』と言われました」という話を多くの
学生さんから聞くように、いつでも内定を出せる状態で、解禁日を迎えたのも事実です。

割りを食っているのが中小企業や地方企業。
例年なら、大企業の採用がひと段落してから、中小企業、地方企業が採用活動をスタート
するものの、今年はその逆の日程になったため、内定辞退者が続出しているからです。

静岡県では、8月1日以降も採用活動を継続している企業が約8割あるとか。実際、大手、
名門企業であっても、秋採用を募集したり、一度、不採用になった学生に連絡を入れたり
している企業も見受けられます。

学生にとっても、企業にとっても”長い就活”はもうしばらく続きそうです。

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