続・就活指導体験記④(続き その2)

3回目は【時事問題対策】について。

時事問題は教養試験の一分野として出題されるだけでなく、小論文のテーマ、
面接の質問でも問われます。ですから、時間をかけてみっちり取り組みます。
少子高齢化、地方創生、男女共同参画、ワークライフバランス、循環型社会、
ICTの進展、危機管理など、課題の中身は勿論のこと、政策が生まれた背景や
経緯、問題点を整理することが時事問題対策となります。

その際、必ず入手してほしいのが『総合計画書』。これは、地方自治体が策定
する基本計画。所謂、アクションプランを言います。
概ね10年間の地域づくりの方針を示す「基本構想」、5年程度の行政計画を示す
「行動計画」、3年の具体的な施策を表す「実施計画」の3つから成り立っている
のが一般的です。

したがって、この『総合計画書』を読み込んでいけば、どの行政区であっても、
どういう街づくりを目指していて、その実現に向けて、今後、何を重点とした
政策を実行しようとしているか理解できます。

例えば、静岡県の『総合計画書』は、「富国有徳の理想郷“ふじのくに”のグラン
ドデザイン」と提唱されています。もともと学者で、文学・文明に造詣のある
静岡県の川勝知事だからこそ、付けられたタイトルです。

一方、静岡市の田辺市長は総合計画書の冊子に「みんなの力で創る、静岡市。」
と詠っています。”オール静岡”と敵を作らずに、融和路線で市政を進めることを
信条としている田辺市長ならではの文句です。

このように『総合計画書』から、区、県、市と違いはあれど、その地方自治体の
実態と理想とする姿を垣間見ることができるのです。

そのうえで、dさんには、次の事項について、意見を取り交わしていきました。
「今、〇〇〇で直面している課題は何か」
「今後、〇〇〇はどういう街を理想としているか」
「そのために、重点的に取り組んでいる事業は何か」
「その事業についてどう考えるか」
「その事業を推進するうえで、あなたは何に携わりたいか」

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