韓国留学生を指導した実績は数えるほどしかありませんが、その中の
一人で、某鉄道会社の経営企画室に就職した女性Cさんから、韓国と
日本の就活事情について比較してもらいました。
その話をいつくか紹介します。
「韓国と日本の共通点は『新卒一括採用』をしていることです。でも、
大学3年生の秋から冬頃から始める日本と違い、勉強が大変な韓国では、
卒業の目途が立つ大学4年生の後半になってからスタートする学生がほ
とんどです。」
「選考も日本と同様です。エントリーシートを提出して、筆記試験を
受験して、それから面接に臨みます。面接のスタイルは、プレゼンテー
ションやディベートが多いです。」
「英語はできて当たり前です。TOEIC800点以上なければ、大企業には
入社できません。最近では、英語と韓国語に加えて、もう一か国の外国
語が話せるトリリンガルを応募条件にする会社も珍しくありません。」
「書類審査もあります。大学の成績が優秀でなければ、応募も受け付け
てもらえません。」
「公務員の人気が凄いです。国家公務員だと倍率が100倍、200倍になり
ます。地方公務員はもっと競争が激しく、釜山・蔚山・慶尚南道・済州
の地区では、7人の定員枠に何と1万3,984人が募集して、倍率は800倍を
超えました。」
「ですから、日本で就職して、日本でキャリアを積んでから韓国で転職
するか、あるいは、日本の会社に就職して、韓国の支社に異動した方が
有利だと考えました。」