内定指導体験記⑬

突然ですが、全国の国公立大学の中で薬学部は何校あるか知っていますか?
答えは17校。すべての国公立大学に薬学部があると限りません。
そのうち、公立は、静岡県立大学、名古屋市立大学、岐阜薬科大学の3校です。

以前のブログに書きましたが、静岡県にあるジョブエールには、静岡県立大学
薬学部の学生が毎年、何名か指導を受けにやって来ます。

これまでに、広島、熊本、滋賀県出身の学生がいました。今回紹介する方は、
岡山県出身のQさん。

不運にも医学部受験に失敗して、薬学部に転向したと聞きましたが、却って、
薬学部で勉強したいことがはっきりしたとのこと。
それは、新薬・創薬の研究開発。そのため、情熱と向上心を持って研究開発
に取り組める環境が整った企業に就職したいとの”選社軸”を固めました。

そこで、Qさんは、ある『指標』にこだわり、それを”選社軸”の根拠として、
会社を選び、応募しました。そして、その中から、内定を獲得したのです。

その『指標』とは、「研究開発要員の比率」と「研究開発費にあてる比率」。
内定を得た某社は、実に全社員の44%の社員が研究開発に取り組んでいます。
売上高の27%を研究開発費に注ぎ込んでいます。その割に、財務の安定度・
健全度を表す「自己資本比率」は87%と抜群です。

私は、(特に上場企業)企業選びの際、「IR資料を読みなさい」「決算資料に
目を通しなさい」と言っています。
なぜなら、IR資料とは、株主に対して、今後の事業の重点・成長戦略を説明
するものであり、決算資料とは、企業の業績を示す通信簿だからです。

ですから、これらの資料を眺めれば、数字やデータによって、会社の実態を
客観的に理解できますし、図や表といったビジュアルによって、会社の強み
やポジショニングなど、将来像をイメージすることができます。

ジョブエールでは、ここまで要求した指導を行う学生もいます。

point3_ph01

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です