内定指導体験記⑭

ジョブエールで指導しているのは、新卒だけではありません。
入社して3年程度で退職した、もしくは退職しようとする第二新卒の方も
対象としています。

本年度も何名かこうした方の転職が決まりました。
転職理由は人それぞれ。
「こんなはずじゃなかったと」と理想と現実のギャップに後悔する方。
厳しいノルマやサービス残業を強いられて、心身とも疲弊した方。
親の介護や結婚など、家庭の事情が発生した方。
会社の経営が立ちいかず、将来に不安を感じた方など。

私も偉そうには言えませんが、何度も転職を繰り返してきた一人です。
キャリアアップという格好いい理由だけではありませんでした。上記の
ように、親の介護、結婚、リストラなど、思いもよらない理由で退職を
余儀なくされたケースもありました。

さて、転職者への指導において、新卒の場合と一番違う点は、「自分に
合う会社を慎重に選択してもらうこと」。
新卒は、「会社説明会の雰囲気が和やかだった」「先輩社員が優しそう
だった」とイメージで会社の良し悪しを決める傾向にあります。
そのため、採用担当者は耳障りの良いことしか言わなかったり、モデル
給与や生涯賃金、有給休暇や育児休暇の取得率など、細かな労働条件の
実態について、説明せずに済ませたりするところがあります。

転職者はそんなわけにはいきません。
既に職務経験がありますので、一つ一つの条件を確認することが大切に
なります。
今年、指導した第二新卒の方々にも、
「直近3ヶ年の賞与の支給実績を聞くように」「住宅手当や家族手当の
支給要件を確認するように」「30歳のモデル給与、課長に昇進した際の
年収はどれくらいか」など、具体的な質問事項を洗い出します。

勿論、仕事についてもそうです。
「勤務場所(工場や作業場、オフィスなど)を自分の目で見てくるように」
「求められる(期待される)スキルと自分の現状を照らし合わせるように」
「帝国データバンクなどの信用情報を確認するように」
などと、こちらもかなり具体的な指示を出します。

これらの情報を総合したうえで、今、転職することが良いか、転職先と
して相応しいかどうか一緒に判断していきます。

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