内定指導体験記②

では、本日は某製薬メーカー研究開発職から内定をもらったBさんについて。
ジョブエールのある静岡県には、静岡県立大学薬学部があります。そのため、
毎年、数名程度の就活生を指導しています。

実は薬学部は6年生。4年で卒業する文系学部と違って、薬剤師の資格を取得
するには、長期に亘る病院実習が必要になるからです。
静岡県立大学では、大部分の学生が病院や医療機関などの薬剤師になります。
そのため、大学の就職課では、民間、とりわけ大手・外資製薬メーカーへの
就職を希望する学生が満足のいく、きめ細かな指導ができない状況なようで、
ジョブエールは彼ら・彼女らの”駆け込み寺”となっています。

Bさんは、国内売上5位に入る製薬メーカーから内定を勝ち取りました。
製薬メーカーの研究開発職として内定を得るには、メガバンクより難しいかも
知れません。
その理由は、偏差値の高い薬学部がたくさんあること、そもそも採用人数が少
ないこと、専門的に勉強してきた大学院生も受験することなどが挙げられます。

それでもどうしてBさんは内定を取れたのか!?
成功の要因は、徹底的なエントリーシート対策にありました。文章がきれい、
読みやすい話ではありません。読み手を唸らされるレベルを追求しました。
例えば、「最も頑張ったことを書きなさい」の設問。
私はいきなり書かせません。まず、Bさんには、次の質問を投げかけます。
①目的、役割、責任は? ②取り組んだ課題は? ③課題解決に対する具体的な
思考や行動は? ④行動の結果は? ⑤学んだこと、気づいたことは? ⑥さらなる
改善策は? ⑥その過程で身に付いたスキルは? ⑦それは普遍的なものか?
⑧仕事でどのように役立つか? ⑧不足しているスキルは? ⑨それをどうやって
伸長するか?
これを一つ一つ回答してもらい、内容がOKなら、それぞれについて、簡潔明瞭
な文章を作らせます。
それができてから、やっとこの設問の文章を書く作業に取り組んでもらいます。
この作業の中で、考えていることが整理され、伝えたいエッセンスが明らかに
なってきます。Bさんは、このトレーニングを何回も繰り返すことで、本質論
に踏み込まれた文章
が書けるようになっていきました。

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