内定指導体験記⑫

ジョブエールは、静岡県内の大学に限らず、全国各地の大学で学ぶ就活生を
指導しています。
本日紹介するのは、その一人、福島県にある会津大学の内定者Mさんです。

会津大学は、1993年開学した日本で初めてコンピュータを専門的に学ぶ公立
の単科大学。
この度、タイムズ・ハイアー・エデュケーション(Times Higher Education
が選ぶ世界大学ランキング2018で601800位に初めてランクインしました。
世界には、大学の数は約2万もあるため、トップ4%に入っていることもさる
ことながら、1,000位以内には、日本の大学から、71校しかランクインされて
いない(日本の中では会津大学は13位)ことを考えれば、素晴らしい快挙です。

Mさんからキャンパスライフを聞いて、私はこの理由が納得できました。
一つは、世界各国からITの専門家を集めたこと。約4割の教員が外国人であり、
講義も英語、課題も毎回出されるほど、ハードな授業でした。実際、Mさんの
担当教員もインド人と聞きました。
もう一つは、実践的な授業に取り組んでいること。1年生から徹底的にプログ
ラミングを教え込まれ、企業でソフトやシステムの開発を経験させるカリキュ
ラム。Mさんも、多彩なプログラミング言語と画像処理言語を使用することが
でき、福島県のベンチャー企業で、遠隔システムの処理の業務を任されました。

しかし、残念なことに、Mさんは口下手、PR不足。そのため、以前、ブログで
書いた京都大学院生と同じように、面接で損をするタイプ。

「大きな声で話す」「相手の目を見て話す」などの”見た目”に加えて、「論理的
な話し方」指導を繰り返しましたが、内定には至りませんでした。

そこで、私以外の”大人”からの厳しい指導を受けるという”ショック療法”を行う
ことにしました。
それは、「非公式」に某IT企業の部長さんに合わせる指導です。
「非公式」としたのは、この部長さんに”一個人”として指導をお願いしたからです。
つまり、会社が終わってから、事務所に来ていただき、マンツーマンで話をさせて、ダメ出しも含めた遠慮のない指摘や耳の痛いアドバイスをしてもらいました。

他の大人が見た評価を聞くことで、「ここが弱点だったんだ」と目から鱗が落ちる
ことがあるからです。
当たり前ですが、選考では、不採用になった理由を企業はいちいち説明しません。
そこで、この部長さんに面接官となって指導してもらったわけです。

ショック療法は成功しました。これを契機にMさんは、修正点を意識した受け答え
ができるようになってきました。
やっと、志望するIT企業から内定を得ることができました。

内定指導体験記⑪

就活生なら誰しも、大企業、人気企業に就職したいと思うのが常。しかし、
従業員1千人以上の会社の採用人数は約10万人、人気企業ランキング上位
100社の採用枠は約2万人しかありません。
毎年、就活に取り組む大学生は約55万人もいることを考えると、これらの
企業に入社するのは、”狭き門”であるのは間違いありません。

確かに大企業は、給与が高い、福利厚生が手厚い、労働条件が良いなど、
条件面で厚遇されていますが、中堅企業の中にも大企業に劣らぬ内容で、
新卒を募集している会社もあります。

本日紹介するLさんは、そういう会社から内定を得た学生。
Lさんも、就活当初は、大企業、人気企業に限って、応募をしていました。
なかなかエントリーシートが通過しない、通過したとしたも、面接で落と
されてしまうという日々が続きました。
自分の至らなさを嘆く以上に、数行程度の記入内容のどこを見て、合否を
決めているか疑問に思うようになりました。いつくかの質問に答えた挙句、
わずか10分程度で終わってしまう面接では、一体何を評価されて、採用・
不採用の結果を出しているのか不思議に感じるようになりました。

そこで、Lさんは、方針をガラッと変えました。
「中堅企業でも、自分をしっかり見てくれる会社に応募しよう」
「中堅企業でも、募集要項が大企業に準じた先を探そう」

結果、Lさんは、そういう会社に出会えました。面接は、社長、取締役など
幹部社員とじっくり話をするスタイル(質問も自由にやり取りできる)でした。

この会社は、従業員98名。年商111億円と文字通り、大企業ではありません。
しかし、初任給21万円、完全週休二日制(年間休日116日)、大手のスポーツ
クラブや業界No.1のリゾート施設も利用できるとのこと。
待遇だけではありません。入社後の研修も充実しています。
営業研修を経て、3ヶ月間は先輩社員との同行研修、6ヶ月間はマンツーマン
研修と整っており、入社早々ノルマを課したり、外回りを強いるのではない
とのことです。

さらに、オフィスに加えて、研修室、食堂も見せてもらったとのことでした。

この会社は工作機器、切削工具の専門商社なので、アメリカ、タイ、インド、
メキシコ、インドネシアにも拠点があります。そのため、「将来的には海外
の現地法人への出張や勤務もあります」と説明を受けました。

これ以外にも平均勤続年数、平均年齢、有給休暇取得率、賞与の支給実績や
退職金制度など、事前にチェックしておいた方がいろいろありますが、この
会社がすべてをさらけ出して、Kさんを迎えようとする姿勢に関心しました。

Kさんは、何の迷いもなく、この会社への内定を承諾しました。
就職するなら何が何でも大企業は誤りでした。この固定概念を払拭すれば、
自分に合う”優良企業”に出会うことができるはずです。」

yuuryoukigyous