私の指導が至らなかったせいか、本人の努力が足りなかったせいか、
あるいは、他に優秀な就活生が受験したせいか、それともただご縁
がなかったからなのかなど、志望企業から内定を得られなかった方
がいます。
しかし、「どこでもいいから」という方は一人もいません。
Wさんは、ゲーム会社のデザイナーを目指しています。
Xさんは、アニメーション制作会社を志望しています。
Yさんは、水、大気、土壌、廃棄物、医薬品などを検査・分析する職業
を希望しています。
皆さん「行きたい会社、就きたい職業」をしっかり持って、就活に取り
組んできました。
私は「残念ですが、諦めた方が良いですよ」とは決して言いません。
しかし、何が課題となるか、どうすれば内定を獲得できるか本音で話し
合います。
Wさんには、会社に提出する作品集を作り直してもらっています。それ
を応募企業に持ち込み、契約社員でも構わないので、採用してもらえな
いかと問い合わせています。
Xさんには、「アニメが好き」との気持ちを訴えるのでなく、制作会社
のタフでハードな現場を理解したうえで、それに通じる自己PRと志望
動機を再考してもらっています。
Yさんには、今、学会発表に向けて研究している内容と行動を整理して、
それをわかりやすく、論理的に説明できるトレーニングを重ねています。
某調査会社によると現時点での内定を取り付け、就活を終了した学生は
86.6%とか。
一方、採用活動を継続している企業は42.9%。大手企業の「秋採用」も
受け付けています。また、2018年新卒の採用を予定している静岡県内の
企業の70.2%が今も選考を行っています。
まだ10月の後半。諦めるのは時期尚早です。