首都圏大学訪問レポート その2.

首都圏大学訪問レポートその2です。

≪むしろ、授業に悪影響を与えている!?≫
学生を学業に専念させるのが、就活スケジュールを繰り下げた狙いのはずなのに、むしろ、
就活は長期化し、学校の授業にマイナス影響を及ぼしていると、就職課(キャリアセンター)
の職員の方々から、異口同音に答えが返ってきました。

以下、実際にお聞きした話です。

「理系の学生は、8月は卒業研究に充てる大切な時期なのに、面接や選考に時間を割か
れてしまい、教授はカンカンになっている」
「例年なら5月の連休明けに大企業の内々定が出た。それが、今年は8月までずれ込んだ
ため、却って就活が長期化して、学生は精神的に参っている。さらに、この暑さのせいで、
体調不良を訴える学生が多い」
「会社説明会を学内でやりたいと言ってくる企業が大幅に増えた。その対応や学生への
案内など、私たち職員の負担が大きくなった」
「面接を公にできないため、OBOG社員と会う”リクルーター面談”が増えた。リクルーター
に会えた・会えないと焦りを感じたり、リクルーターから気に入られた・入られないと敏感
になったりする学生が多く、余計なストレスを与えているようだ」shyukatsu04[1]

経団連が示した新しい採用スケジュールですが、どうも評判は芳しくないようです。
しかし、「ルールがころころ変わるのは良くない」との理由で、来年度も現行のまま継続する予定だとか。
果たして、誰のために変更だったか甚だ疑問が残ります。

首都圏大学訪問レポート その1.

先週、静岡県内出身者の多い首都圏大学10校を訪問しました。目的は3つ。
1つ目は、ホームページを完全リニューアルしたことと「ネット指導(e-ラーニング)」のサービス
をスタートさせたことの案内。
2つ目は、静岡県へのU、Iターン就職の取り組み状況のヒアリング。
3つ目は、就活スケジュールの繰り下げが学生にどういう影響を及ぼしているかの実態調査。

本日から3回に亘り、特に3つ目について、書き留めたいと思います。

≪やはりオワハラはあった!!≫
オワハラとは、「就活終われハラスメント」の略語で、企業が就活中の学生に「他社を断ったら
内定を出す」「ここで就活を終わる意思を示せ」「もう他社の面接は受けるな」などと発言したり
示唆したりする言動のこと。企業が取るハラスメント(嫌がらせ)行yjimageTOCBX7Q5為です。

例年に比べて、就職課やキャリアセンターには、この”オワハラ”に関する相談が続出したと
言います。ある調査によると、相談件数で、前年比45%増とか!?

以下、実際、就職課の職員の方から聞いた話です。

「内定を辞退したら、違約金を請求します」と書かれた入社承諾書にサインさせられた。
「ライバル企業と同じ日程に会社に呼び出されたが、面接でなく、ただ本を読んで、感想文
を書かせるだけだった」
「都内にいさせないようにするため、8月1日~3日まで、北海道で研修がある」
「目の前で、就職ナビサイトを脱会させられた」

どれもかれも陰湿なものです。なぜ、今年はこうも”オワハラ”が横行しているのか!?

その理由は、今年から就活スケジュールが3月1日解禁、8月1日選考開始と後ろ倒しになり、
中小、外資企業は学生に人気のある大手企業と同時期に人材を取り合わなければならなくなってしまいました。それらの企業は、このルールを守らなければならない団連の会員では
ないため、何の拘束もなく選考活動を開始したり、内定を出したりできます。しかし、本命の
大企業が控えているから、その分、辞退者も発生しやすくなります。そのため、企業は何とかつなぎとめようとして、”オワハラ”が増えたとみられます。