就活12月からやっておくこと

この時期、こんな質問を良く受けます。
「3月の応募解禁を前に今からやっておくことはありますか?」

私は決して、エントリーシート対策や面接対策だとは言いません。
自己分析をやっておいてくださいとも言いません。では何なのか。

それは、「応募しなくても良いので、世の中にどういう会社があるか、
どのような仕事があるか、どういう人が働いているかについて、俯瞰
してみることです。」とアドバスしています。

就活用語で言うと、業界研究や会社研究、職種研究になるかも知れま
せんが、そんな大袈裟なものでありません。
もっと気楽に考えてみてください。いくつか例を挙げてみます。

「新聞の株価欄で、知っている会社、名前を聞いたことがある会社を
マークしてみてください」
としたら、あなたはいくつ付けられますか?

「今、儲かっている会社を10個挙げてください」と尋ねたら、どんな
会社名を言えますか?

質問を続けます。
「なぜ、日産自動車、神戸製鋼所、東レと日本の名だたる製造業で不正
が起きているのでしょうか」
「AI(人工知能)によって、近い将来なくなる仕事にはどんなものがあると
思いますか?」
「働き方改革とか言っていますが、日本って生産性がどうして低いの?」
「どうして日本の株価は上昇し続けているの?」
などなど。

さらに質問を続けます。
「ブラック企業ってどういう会社ですか?」
「平均的なビジネスマンの生涯賃金っていくらくらいだと思いますか?」
「テレワークって聞いたことありますか?」

いかがでしょうか。これは就活対策でも何でもありません。
世の中の動き、経済の動向にどれだけ関心があるか確認したい質問です。

そうです。就活とは社会に出るための準備期間。ですから、身の回りの
外で起きている事柄に目を向ける必要があるのです。そのうえで、現実
と対峙しなければならないのです。

ですから、今から就活をしようと考えている学生には、こういう取り留め
のない話をしてから、就活に臨む心構えや準備に移っています。

ユニークな「業界研究」

次のようなユニークな切り口で、「業界研究」を行った就活生がいま
したので、
紹介します。

①「海外で働けるチャンスが多い業界」を探したい。
②「給与ができる限り高い業界」を調べたい。
③「他のどこもやっていない商品を扱っている業界」を見つけたい。

①の就活生はどうやって、「業界研究」をしたか。
私が最初に伝えたのは、「海外勤務者が多い業界(企業)」を調べてみて
くださいです。

商社がそうだということは、想像に難くないと思いますが、メーカー、
中でも国際競争にさらされている自動車関連メーカーは海外で勤務する
社員数が圧倒的に多いことがわかります。
社員の比率でみると、海運業界、プラント業界が当てはまります。
そのうえで、新入社員の配属で、いきなり海外に行ける会社か、または、
入社3年以内に海外赴任できる会社かどうか調べてくださいと言います。

②は、「生涯賃金ランキング」「平均年収ランキング」「30歳時点の
年収ランキング」「1,000万円到達時の年齢ランキング」など、複数の
資料を見て、多角的にとらえるようにアドバイスしています。

なぜなら、大卒初任給は、大企業、有名企業だろうがそうでなかろうが、
どこも似たり寄ったり(最近では、50万円を出す日本商業開発、30万円を
支給するゲーム会社なども現れていますが・・・)なため、調べても余り
意味がないからです。

③は、シェア1位の商品やサービスがあるか調べてくださいと言います。

ただし、シェア1位と言っても、ダントツ1位(目安としては30%超)です。
トップシェアを誇るものがあることが分かったら、次にその理由を調べ
てくださいとアドバイスします。
それが商品力なのか、技術力か、独自のサービスか、はたまた、時代の
トレンドに乗っかっただけなのか理解できれば、それこそが「業界研究」
になります。